林日菜とキカ

アルコールとチョコレートケーキ

よく晴れた8月の朝に枯れたあの花のことを思い出して

静寂

この世界に自分が存在する限り 本当の静寂は存在しないはずだと思っていた たとえ宇宙に飛び出したとしても 20秒くらいは自分の臓器の振動音がなり止むことはない そして朽ちてしまう 本当の静寂を認識することはできない 最愛の人を亡くした日 あなたの顔、…

blue

映画の半券 左から二番目の引き出し 私にしか見せない笑顔 永遠のように思う ブルーに塗り替えられた手すり 手をかざし フィルムカメラのシャッターを切る 誰からも愛されていないんだ ただ猿みたいに 怖いだけ 夢の中ではやさしい君 宇宙のどこかで大きなク…

生活

怒りをぶつける先が 物しかないと気が付いた時、わたしは惨めだと思った。 私は怒りが発露することが滅多にない動物であった。つい最近までの話。 小学生の頃、生まれる前からきっと怒りの感情を与えられず生を受けたのだなと勝手に思い込んでいた。怒りとい…

Lie

かつての私は目先の快楽を求めてただ猿のように行為をし、流されるがままによく嘘をついたものだ。 虚言が始まったのは幼稚園くらいの時からだ。完璧でないといけない、人に認めてもらわないと甘えることはできないし寂しい、誰かにずっと救いを求めていたの…

17才 (大学ノートから引用)

今は何をしても実感がない、最悪で鬱だ。 この後どう動こうとか知らない 寝ることすらできないと思う。読書が続かない 何もしたくない 生きたくない。勉強をしなければいけないのに 学校に行かなければいけないのに 体が動いてくれない。胸に霧がかかってい…

畸形の愛

彼女が長い髪を結わいているのを、よく斜め後ろの席から眺めていた。チラリとうなじにホクロが見えた時に彼女の秘密を一つ知ってしまったみたいで僕は嬉しくなった。 彼女の住んでいるアパートの前を通ると、昼間なのにカーテンが閉まっている。それに僕は興…